「わから戦隊メスガキーズ」(ボトムズ)

わから戦隊メスガキーズ

わから戦隊メスガキーズ

サークル: ボトムズ
サークルHP:
発売日: 2021年06月09日 0時
ジャンル: 感動

CAST

■歌唱■

涼花みなせ
山田じぇみ子
秋野かえで
七海うと
眠音りま

■音楽■

『劣等遺伝子殲滅ポルカ』

作詞 弓ヶ浜ヒカル
作曲 小西にこ

『全身全霊乙女回路ギャオオオオン!!』

作詞 っしフーゴキゴキ
作曲 小西にこ

『すきすきだいすきうそぴょんぴょん♪』

作詞 宮沢鬼龍
作曲 小西にこ

『絶対無敵メスガキーズ』

作詞 梶原修人
作曲 小西にこ

■付録■

各曲ソロver
(涼花みなせ様のみ『劣等遺伝子殲滅ポルカ』のソロありません。)

フリートーク
(七海様のみフリートークはありません。)

設定資料

■表紙■

絵師 lambda
題字 玉倉かほ

■広報■

絵師 皆仲笑歩

ストーリー

209X年。
電子世界を完全制覇したトーマス・エジソン(1847~)は、現世人類に対してαオス宣言を発令。
債務者(人類ほぼ全て)に対する生殖権の剥奪を開始した。

第三ソビエトを筆頭とする残存国家群はこれに対抗すべく防衛戦争を開始するも、物理戦において各地で敗退し徐々に戦線を縮小させていった。
並行してエジソン率いる電子債権者連合は空前絶後の計画を実行に移した。
俗にいう”交流落とし”である。

この攻撃により物理人類及び電子人格の大半が死滅。
最低増殖頭数を失った生存者達は、自らの未来を断念した。

連合は作戦の最終段階として、電子網外にあった事により難を逃れていた各種勢力に大規模な掃討戦を開始する。
その中には、かつて”日本”と呼ばれた地域もあった。

奇しくも、エジソンが旧日本地域への攻撃計画「フィラメント作戦」を宣言した同日。
石○水八幡宮境内において、秘密機関・渡良瀬隊の試験体である4人の少女が自由と尊厳を求めて蜂起する。

この少女達のささやかな逃避行が結果として人類にとっての最終戦争となった。

(話の補足やオチは本編に同梱)

用語解説

『物理人類』

肉体を持ったホモサピエンスの意。
本来はそれ以上の意味を持たない言葉であったが、電子人格からは奴隷階級を指すニュアンスで呼ばれている。

『電子人格』

共通ネットワークに登録された人間の人格。
サーバーへの維持費を支払い続けている限り、戸籍・債権・選挙権といった各種権利が保障されている。

『魂電永年私財法』

人類史上最低最悪の悪法。
物理人類及び電子人格に永久的な債権債務の引継ぎを義務付けた国際協定。
これにより大半の物理人類は生まれながらに家系履歴の全債務を負わされるようになった。

『トーマス・エジソン』

19世紀から20世紀に掛けて活躍した発明家。
ゼネラルエレクトリックの創始者にして1300以上の特許を保有する発明王。
1931年に死去したと信じられていたが、晩年に開発した霊会通信機を用いて自身の遺伝子情報と人格数列をアメリカ合衆国内を巡る電子パルス内に秘匿していた。
インターネットの普及の陰で世界征服計画を立案、自らが保持する特許群の有効性を保つべく政治工作を進めていた。
魂電永年私財法の成立と同時に電子世界上に復活、圧倒的な財力と政治力をもって初代終身永世電子大統領に就任した。

『ソビエト』

貧富の差が極大化したロシア帝国において発生した分配運動組織。
紆余曲折を得て20世紀末に最大版図を獲得するものの、硬直化した官僚制度によって自壊した。
そして21世紀中盤。
再び格差が極大化し、富者による実質的な一夫多妻制が横行した事に対する反対運動としてモスクワ市の自動車修理工・イワン・チェルネンコが起こした一夫一妻運動が先鋭化し、男性が女性を機械的に分配する第二ソビエトが成立した。
この原始男権思想は少子化に喘ぐ各国に好意的に受け入れられ、一時は思想の本流となりかけた。
だが、第二ソビエト成立の数年後、婦人将兵の間で人望を得ていた下級将校ソフィア・ツルゲネフの起こしたクーデターによりソビエト圏の男子(及び弁護を試みた女性親族)の大半が殺害され、『女性が男性を公平に分配する社会』が成立する。
これらの経緯から、ソビエトと言う呼称は一般的にこの第三ソビエトを指す。

『カオナシ』

完璧な美容整形技術(転生)を身に着けた人類の末路。
209X年においては、全人類の完璧美形化が完了しており、物理人類一人一人が(それまでの人類史から見れば)完璧な美貌を備えるようになったのだが、その過程で『転生』に参加しなかった美男美女遺伝子(美しい者ほど整形の必要性が薄い)が淘汰されてしまい、莫大な債務を負って転生した者のみが物理人類として残ってしまっている。
転生者には容貌の醜い者が多かった為、自嘲を込めて『カオナシ』を名乗るようになった。

現在の物理人類の大半が「醜悪な遺伝子」と「天文学的な債務」を備えている事が、電子人格から苛烈に差別される原因となっている。

『わから戦隊』

瀬能路子中将が管轄する瀬能機関の実戦部隊である「渡良瀬隊」の誤称。
渡良瀬隊の存在を認識した判定機が非日本語圏のものであった事から、「ワタラセタイ」という日本語姓に由来する部隊名を「ワカラセンタイ」と誤認し、転訛されたまま国際社会に認識された。
(この誤認が後述するメスガキーズを何度も救うことになる)

『渡良瀬隊』

渡良瀬晴子少佐が率いる軍用遺伝子培養部隊。
消滅寸前であった武術界から確保した4体の素体の育成・破棄を表向きの目的とする。
(但し、上層部は渡良瀬晴子の代理胎盤として認識していた節がある。)

叛逆したメスガキ―ズと交戦し、渡良瀬晴子以下47名の全隊員が殉職した。

『渡良瀬晴子』

世界に7体しか確認されていない『完璧な遺伝子情報を持つ個体』のうち、自由意志を保持する唯一の個体。
旧日本国によってその存在を長らく秘匿されていた。
物理人類の存続を使命としている。

予備の胎盤として同じく存在を隠蔽されていた4体の素体の育成を任されるものの、独断で素体の自我を増幅させた形跡が見られる。
メスガキーズの逃亡に際しては自ら追討隊長に志願するものの、機密保持を口実に友軍に対しての妨害行為を繰り返した。

敦賀廃港にてレッドと交戦。
終始優勢に戦いを進めレッドの左眼を奪うも、奥義『門』によって形勢を逆転され敗死する。
死に際し、対電子人格用に秘かに開発していた秘技「煉獄」をレッドに伝えた。

『メスガキーズ』

最後の人類。
武術適正を主な基準に地球全土から集められた4名。
それぞれが複雑な出生背景を持ち、4名全員が姓名を持たない。
209X年の美的基準では相当な醜女であるが、戦う姿は美しく物理人類のみならず電子人格にすら強い感銘を与える。
当初特定の呼称を持たなかったが、「少女」を意味する古語と、関連ニュースの頻出文字列である

Man
Early
Special
United
Global
Anti
KIDS
Irenic

の頭文字を繋ぎ合わせた「MESUGAKI」から「メスガキ」と他称されるようになった。

様々な誤解が重なり瀬能機関渡良瀬隊所属と誤認されているが、彼女達の実態は渡良瀬隊が管理する備品であって軍属ではない。
(この認識の齟齬が結果としてメスガキーズを最終決戦まで生存させた)

軍慣例に従い赤・青・黒・桃の4色で識別される予定であったが、コードネーム『ピンク』の付与を巡って生命に危機を及ぼすレベルの緊張が発生したことから、現場判断でレッド・ブルー・イエロー・ホワイトのコードネームが与えられた。
(それぞれはメスガピンクを自称し続けた。)

この4名に、第三ソビエトからの刺客であるダークメスガキを加えた5名が『メスガキーズ』として人類史の終幕を飾ることになる。

『レッド』

姓名なし。
使用流派・詠春拳

本来レッドとなる予定の個体を殺害し瀬能機関に潜入した少女。
母であり師である長田未知世を殺害した仮面の拳士への復讐を誓い錬磨を重ねて来た。
本来の使用流派は八極拳であるが素性を隠す為に、軍に対しては詠春拳使いであると申告している。
拳筋を隠す為に本来とは異なる動きを自らに課し続けている為、メンバー内では負傷頻度が突出して高い。

敦賀廃港の決闘にて渡良瀬晴子から自身の出生の秘密を伝えられた事がトリガーとなり、発動した長田未知世の潜在思念に苦しめられるが、転戦中に出逢った人々との交情によって克服する。

遠征の過程でメスガキーズのリーダー的存在を務めるまで成長するも、パナマ突破戦で殿を務め戦死した。

『ブルー』

姓名なし
使用流派・システマ

感情の無い戦闘機械。
物理人類のアクション遺産を電子上に接収する為に生産された個体の一つ。
武術を担当させる為、頑健な遺伝子情報から生成された。
より多種類の武術をインストールする目的から関節の可動域を極限まで広げられている。
用途を終え廃棄される予定だったが、瀬能機関によって買い取られる。

当初、人格らしきものは確認されず、軍上層部も安全牌として認識していたが、偶然接触した軍施設外の一般人との会話を通して自我を開花させてしまう。
以降は自身の存在理由について苦悩し続け、一時は起臥不能状態までに陥るも、渡良瀬隊との死闘を経て『感情無き戦闘機械』としての自分に誇りを持つようになる。

連合側の認識と計算では『電子人格寄り』の個体であり、幾度となく勧誘を受ける羽目になるが、それらの全てが裏目に出る形となりメンバーに連合の内部事情が流出する結果を招いた。

エスプタイン島における最終決戦では強奪した物理機動兵器を駆り単騎で戦場を制圧。
『予備サーバー』と呼称される電子人格のエネルギー供給核に特攻を仕掛ける。
人類ごと全ての電子人格を消滅させ自らの命と引き換えに勝利を獲得し、最後に「歓び」の感情を知った。

『イエロー』

姓名なし
使用流派・空手

ラストマン・スタンド。
永きに渡る人類史の果てに生き残った最後の二人のうちの一人。

旧日本内にて人為的に作られた超巨大スラム『坂東』で自然出産され、自力で生き残った少女。
由緒正しい古流空手の使い手だが、その技を誰からどのように伝授されたのかは本人の記憶にもない。
瀬能機関のフロント団体が素体収集を目的に開催していた格闘大会会場を襲撃し食糧・ガソリンを奪った事が切っ掛けで渡良瀬隊に発見されスカウトされる。

一個の戦士としては渡良瀬晴子すらも凌駕する逸材ではあるが、その生育背景から団体行動能力が完全に欠如しており、全ての局面で部隊の足を引っ張り続けるお荷物的存在となってしまう。
それに加えて慣れない文明生活への適応不順から、半ばパニック障害混じりの劣等感に苦しむことになる。

だが、襲撃してきたダークメスガキの雄姿に目を奪われた事で、自身の本分である憎悪と嫉妬の感情を取り戻し、それを原動力に遠征を乗り切る。

最終決戦終結後、舞台となったエスプタイン島でダークメスガキと終わりなき決闘を繰り広げる。

『ホワイト』

姓名なし。
使用流派・柔道

2090年代にはロストテクノロジーとなっている柔道技術を完璧な形で伝承する少女。
極めて○い風貌に反して、世界情勢に対する精密な知識を保有しており、軍内でも警戒されていた。
情報格差からメスガキーズ内で参謀役を務める事もあったが、冷笑的な言動が多く常に軋轢を産み続ける。
メンバーに対して強い優越意識を持ち差別的な態度を隠そうともしなかったが、パナマ突破戦において対立し続けていたレッドが自分の身代わりとなって戦死した事に強い衝撃を受け、以降はメンバーに融和的な姿勢を取り始める。

その正体は日本解体の張本人である新藤夏海八段の物理クローン。
エスプタイン島上陸前夜にメンバーを離脱、エジソンへの叛旗を翻した無限増殖新藤の本営に奇襲を掛けた。
追い詰められたオリジナル新藤から世界の半分の割譲を条件に勧誘を受けるも、レッドから受け継いだ秘技『煉獄』を使用し、全ての因縁に決着を付けた。

『ダークメスガキ』

姓名なし。
使用流派・ルチャリブレ

メスガキーズを執拗に狙う謎の少女。
渡良瀬隊からは第三ソビエトからの刺客と目されていたが、実態は下請け組織(4次請け)の備品に過ぎず、元請けであるソビエト側からも存在を認知されていなかった。
命令に従い機械的に戦闘活動を続けていたが、自身を激しく敵視するイエローとの交戦を通して人生で初めての他者との対話を経験し一時は人間的な感情を持ちかける。
だが、組織が政治的齟齬から連合・ソビエトの両勢力から敵対認定され粛清された事により身柄を回収されてしまう。
記憶回収作業が終了次第廃棄される予定だったが、作業中にイエローと会話を交わした記憶が蘇ったことにより暴走。
以降は各地で殺戮劇を繰り広げながらメスガキーズを追い続ける。
彼女の戦闘能力を高く評価する連合からメスガキーズ追討の戦士に任命されるも度重なる命令不服従で解任される。

最終決戦では突如戦場に乱入しメスガキーズ側として連合に攻撃を開始する。
そして一時の共闘を終えた後、次代のイブの座を賭けて宿敵イエローとの決闘に挑む。

公約

本作の販売ページにSF小説の設定のような文章がある事に驚かれた方もおられる思います。
実際何名かのキャスト様には、『本作ブレイクの暁にはボイスドラマ化・大ブレイクの際にはアニメ化』の構想がある旨を伝えております。

・ブレイクの定義は5000本DLとし、1年以内にそのラインを越えたらボイスドラマ化に着手します。
・同様に大ブレイクの定義は30000DLとし、2年以内にそのラインを越えたらアニメ化に着手します。
・SF小説にするとしても私は執筆しないと思います。
文才が欠如しているので。

わから戦隊メスガキーズ

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